womb to tomb

KLCで顕微授精の末に授かった、まだ見ぬわが子の成長記録と自分の体調変化、その他思うところ。

W32 Day0

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今日は夫婦揃って、自治体主催の両親学級なるものに初めて参加してきた。プログラムは、妊婦疑似体験や助産師によるお産前後の過ごし方に関する話、そして赤ちゃんの入浴と着替えの実習等である。相方は特に実習に積極的に挑戦。首の座らないゴム製のグネグネした人形(♂)の瞳をおっかなびっくり見つめながら、「気持ちいいねえ♪」と言葉をかけつつ丁寧に身体を洗った後、沐浴布からポロリしたあまりにリアルな股間のイチモツに狼狽していた。

そういえばこの講習に向かう途中、乗車していたバスが車両故障で立ち往生する、というハプニングがあったのだ。運転手は仕方なく途中の停留所で車を停めたが、本部との無線のやり取りで客のケアまでは手が回らず、放置せざるを得ないこと暫し。そのうち外の乗車待ちの列が苛立って騒ぎ出したのだが、状況を察した相方は窓を開け、今運転手は車両トラブル対応中なのでもう少し待って欲しいこと、そしてこのバスには乗れない可能性が高いことを手短に説明し、皆を落ち着かせたのである。

こういうさりげないリーダーシップは相方の持つ美点のひとつなのだが、実はあなたを宿して一番嬉しかったのが、これからは相方の色々な長所を見てとる度に、一緒に感心出来る仲間が増えるということだ。もちろんあなたは違う感じ方をする時があるかもしれないけれど、それでもわたしの選んだ人の良いところに少しでも共感してくれたら、そして願わくばそんな佳処をちょっとでも継いでくれたら、親としてこんなに嬉しいことはない。

と同時に、出来れば悪しき癖は似て欲しくないなあと思う。今日も食卓の椅子には、相変わらず放置されたままの着用済みフリースがダラリと鎮座。嗚呼どうかあなたは相方の真似をせずに、脱いだものは必ず始末する子になっておくれ。とりあえず、これはもう一度着られるのか、それとも洗濯すべきなのか。ジャッジすべくクンクンと鼻を擦り付けた後、あら悪くないじゃない、と思って自分で羽織ることにした。わたしには堪らなく心地よいこの香りだけれど、あなたは父親のにおいをこれからどんな風に感じるんだろうか。